萌えミリ

萌えミリタリー

 元々私はミリヲタ、スケールモデラー、銃ヲタから歪みはじめてこんなんなってしまった人なので、いわゆる“萌えミリ”だったり“かわいい女の子が厳つい拳銃ぶっ放す諸作品”にはさして、というか全然抵抗ないですね。
むしろコミックスだろうが映画だろうが小説だろうがその手の作品は大体好きなんですが、ただ問題が。

“その手”の作品に共通して言えることですがハッピーエンドは期待出来ませんね、面白くはあるんですが後味はよくないです。

理由は簡単といえば簡単なんですが、“そもそもよほどの理由がない限り少女は銃をとらない”からですね。
元々女の子と銃という組み合わせ自体が、本来であれば全く交わらないものであってそれを組み合わせることでイレギュラーな面白さが生まれるわけですが、
“よほどの理由がない限り銃をとらない少女”が“銃をあえて手にしている”訳ですからそれがポジティブな要因であるはずもなく、作品全体の雰囲気はダークな感じになりますね。
それがまた面白いんですが。

そういう一定のハードルを越えて巷に出回っている一連の作品ですから、確かに面白いです。
有名どころは鬼のようにありますが今回は『TISTA』というコミックスについてのお話をば。

初版が出ているのが08年、浅学ながら私は当時『TISTA』の作者さんのお名前を知らなかったんですが、今確認したら結構なスピードで二刷が出ていますね。
私は二刷で買っています、
前述しましたが“少女と銃”の組み合わせは面白いのですが少年誌掲載の単行本と言うことと作者さんを存じ上げないと言う理由で最初見かけたときは買わなかったんでしょう、多分。

あんまりストーリーを細かく語ってしまうと『じゃあいいや』になるかもなのであえてざっくり語りますが“少女がごっついライフルで悪いヤツをやっつける話”です、ざっくりし過ぎな感もありますが。
『その手の話ならもっと有名どころがあるじゃねぇか』と言う声が降ってきそうですが、私が『TISTA』を取り上げたのにはちゃんと理由があります。

この作品の主人公であり、ごっついライフルで悪者をガンガンにやっつけるティスタちゃんですが、自信の内面との葛藤が半端ねぇです。

『葛藤しない女の子の話なんかないだろ』と言われそうなものですが、葛藤はしますよ。
どんな作品のどんな女の子も、ただ“殺人者としての自己の内面との葛藤”をあんなに表に出して描かれてる作品は私が今まで読んだ作品では『TISTA』位ですかねぇ。

繰り返しになりますが葛藤自体はするんです、どんな作品でも。
ただ“人を殺すという行為に対しての葛藤”を抱えてるヒロインって私あんまり知らないですねぇ、私が浅学なだけかも知れないけれど。
大抵“殺人者なのに他人との関わりに関して葛藤”しちゃったりしてますね、
某有名作品の場合“人を殺すこと自体には疑問を持ってない節”があったりしますが。

ところが『TISTA』の主人公であるところのティスタちゃんは“泥沼這い回るくらいの葛藤”を抱えているなぁと私は思います、何せ“自分を責めるもう一人の自分”とか出てきますから。
「普通これくらい悩むよなあ」ってなもんです。

だからというわけでもないし、バッドエンドが大好きというわけでもないですが、女の子が銃もって戦う話というのは面白いですね。

とっても面白くて、とってもとっても切ない。

そんな切なさを背負っているから、無骨な拳銃を手に敵に立ち向かう女の子たちの姿は読者の目に美しく映るのかも知れません。

さながら開花してから散るまで期間が130時間弱の染井吉野のように。

んで『TISTA』の話に戻りますが、コミックス単行本で2巻完結。
1時間もあれば読み終わります。

咲くも散るも美しく、戦闘美少女コミックスのお話でございました。
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